日除けシェードは自分で取り付けできる?|DIYの方法と業者依頼の判断基準

夏の日差し対策として人気の”日除けシェード”。
ホームセンターや通販でも手軽に購入できるため、自分で取り付けたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
ただし、設置方法を誤ると、自宅を傷つけてしまうだけでなく、他者を巻き込む事故につながることもあります。
そこで、今回は「日除けシェードを安全に取り付ける方法」をエクステリア工事の専門店として解説いたします。
安心して使える日除けシェードを設置して、この夏を快適に過ごしましょう!
日除けシェードは自分で取り付けできる?
これがあれば取付け可能
必要な工具
- 脚立
- インパクトドライバー
- ドリル刃
必要な材料
- 日除けシェード本体
- カラビナ
- アイプレート(固定金具)
- ビス
- コーキング
※住宅構造が「木造、金属または窯業サイデイング張り」の場合の必要工具・必要材料です。
※軽量鉄骨造やALC壁などの場合には、今回の取付け方法は適さないのでご注意ください。
■ 必要な工具
・脚立

日除けシェードを取り付ける高さにもよりますが、6尺(約180cm)くらいの脚立が便利です。
脚立を置く場所の地面が平らでない場合には“伸縮式(脚が伸び縮みするタイプ)”が使いやすいです。
・インパクトドライバー

充電式インパクトドライバーの場合、出力が10.8Vでも問題ありません。
・ドリル刃

外壁に穴を開けるため使用するので、外壁材(窯業系サイディング、モルタル壁など)の種類にあったドリルをお使いください。
■ 必要な材料
・シェード本体

以下の点などを気にして自分にあったものを購入しましょう。
・サイズ(窓の大きさに合ったもの)
・遮光性能
・生地の耐久性
・ハトメ(金属のリング)が付いているか
・カラビナ

日除けシェードと下記の固定金具を連結するために使用します。
“ナット付き”のものなど、簡単に外れないタイプを選びましょう。
・アイプレート(固定金具)

環状の輪(アイ)部分に、カラビナが通るか確認して購入しましょう。
線径(アイの太さ)は5mm以上、幅3.5~4cmくらいのものが良いです。
・ビス

ビスの太さは5mm以上が望ましいですが、アイプレートのビス穴に適合していることも確認してください。
詳しくは後述しますが、ビスの長さは70mm~90mm必要です。
・コーキング

打ったコーキングが広く露出しないので、変成シリコン(上から塗装できるタイプ)で無くても良いです。
ポイント / 耐候性のある材質を選択する
カラビナ、アイプレート、ビスなどの金属類は、屋外で使用しても錆びにくい「ステンレス製」のものがおすすめです。
安全な取付けの方法
1、柱の位置をマーキングする

取付けの“肝”となる作業です。
アイプレートを「躯体(主柱)」にビスでしっかり固定できるよう、柱の位置を見きわめて壁にマーキングします。
アイプレートを固定するビスが柱から外れてしまわないよう、できる限り“柱の中心”をマーキングして下さい。
柱の中心(柱の間隔)の確認方法は、以下の記事をご参照ください。
関東間?メーターモジュール?|知っておくと便利な“柱の間隔”について | PLATINUM EXTERIOR
みなさまはご自宅の柱はどのくらいの間隔で壁の中にあるかご存知ですか…
2、壁に下穴をあける

まず、マーキング(柱の中心位置)とアイプレートをあわせて、穴を開ける位置に印をつけます。
印をつけたら、インパクトドライバーにドリン刃をセットして壁に“下穴”を開けます。
下穴の深さは“ビスの長さ以上”とならないよう注意してください。
この際、ドリル刃は「ビスの太さより0.8~1.0mm程度小さいドリル刃(直径Φ)」を使用してください。
※例)ビスの太さ5mmの場合、使用するドリル刃はΦ4.2mmまたはΦ4.0mm。
※最初はΦ2.0~2.5mmくらいのドリル刃から始めると、印から位置ずれしないで開けやすいです。

必須の工程ではありませんが…
硬いサイデイング部分は穴が小さいとビスが入りづらいこともあるので、サイデイング部分のみ、ビスと同じ大きさのドリル刃で穴を開けておくとビスが入りやすくなります。
また「サイデイングの割れ防止」にもつながります。

下穴が開いたら、穴の中の切粉を取り払ってください。
3、アイプレートを固定する

この作業の注意点が2つあります。
1つ目は「柱まで届く長さのビスを使用する」ことです。
柱にビスが40mm以上ねじ込まれていることが望ましいです。
※40mm ≧ ビスの長さ-(アイプレート厚み+サイデイング厚み+通気胴縁厚み)
※例)ビスの長さ75mm-(2mm+14mm+18mm)= 41mmでOK

2つ目は「コーキングで防水処理をしっかりと行う」ことです。
コーキングを以下の箇所に行いましょう。
・ビスを打つ前に開けた下穴にコーキング
・固定金具のまわり

4、日除けシェードを取り付ける

日除けシェード(のハトメ)にカラビナを通し、アイプレートと連結します。
日除けシェードの“たるみ”が気になる場合には、間柱にアイプレートを追加で取付けて調整することも可能です。
間柱は主柱よりひとまわり細いので、アイプレートの幅を小さいもの(ビス打ち箇所の少ないもの)にすると、ビスが外れることなく安心です。

最後に、日除けシェードの下部を、基礎石などの“おもし”と結んで完成です。

ポイント / 接着タイプや磁石タイプの取付けには注意
接着タイプの特徴
取付けフックの裏側に、両面テープ等がついていて壁面に貼り付けるタイプ。

取付けが簡単である反面、耐候性の問題や経年劣化により粘着力が落ちる可能性があります。
強固に接着されたとしても、壁面の仕上げ(塗装など)ごと剥がれてしまうこともあるため、使用箇所を慎重に選ぶ必要があります。
磁石タイプの特徴
取付けフック自体が強力な磁石となっていて、住宅の金属部に貼り付けるタイプ。

接着タイプと同様に取付けが簡単である反面、磁石の力によっては強風で外れてしまうこともあります。
また、取り付ける金属部が板薄であったり、不安定な場合(水切りやシャッターケース等)には、金属部の変形などを起こすこともあるので注意が必要です。
これらのタイプは、取付けが簡単なため人気がありますが、先述した取付け方法より”固定力”が劣ります。
知らぬまに外れてしまい、飛んだ日除けシェードが道路に飛び出して大きな事故につながる恐れもあります。こうしたトラブルを引き起こさないためにも「取付け方法」は慎重に選択しましょう。
取付けの注意点
住宅保証の確認
ハウスメーカーごとにある自社保証の範囲において、ハウスメーカーの自社施工下にない工事があった場合、工事内容によっては保証(またはその一部)を無効とするケースがあります。
日除けシェードを取付ける前に保証期間が残っているか確認し、もし保証期間が残っているようであれば、ハウスメーカーの担当などに「日除けシェードを取り付けることで保証が無効とならないか」確認しましょう。
壁内への雨水侵入を防ぐ
先述のとおり、壁内に雨水などが侵入しないようコーキング等でしっかり防水処理をしましょう。
雨水が侵入してしまうと、気づかぬうちに柱を腐らせてしまったり、内部の断熱材をダメにしてしまうこともあります。
雨水がビスをつたって柱を湿らせてしまうこともあるので、ビスをやや上に傾けて打ったり、ビスの上からコーキングをするなどの対策をしましょう。
風が強い日には外す
強固に固定された日除けシェードであっても、思いもよらない強風で外れてしまうリスクはあります。
破損や事故を防ぐためにも、台風や強風時にはカラビナから一時的にシェードを外して、風のあたらない所へ収納しましょう。
そういった点からも、アイプレートは“脚立などに昇れば外せる位置の高さ”に取付けすることも意識しておくことが必要です。
自分で取り付ける場合の費用
自分で取付けた場合:約11,000円
- 日除けシェード本体(幅2m×高さ2m)・・・4,000~5,000円
- カラビナ(ナット付き)×2個・・・4,000円
- アイプレート×2個・・・1,000円
- ビス(75mm)×8本・・・1,000円
- コーキング×1本・・・500円
業者に取付けを依頼した場合、上記の金額に+20,000円前後となります。
こんな場合は業者に依頼
ここまで日除けシェードを自分で取付ける方法を解説して参りましたが、いかがだったでしょうか。
「意外と簡単そう」、「少し不安だけどチャレンジしてみよう」、「よく分からないから業者に任そう」など色々なご意見があるかと思います。
“自分で取付けるか・業者に依頼するか”の判断の基準としては、以下を参考にご検討してみてください。
- 工具の購入やレンタルが必要な場合には費用がいくらかかるか(業者に依頼する場合との比較)
- 柱の位置を確認できそうか
- 防水処理ができそうか
- 脚立の上で安全に作業ができそうか
- 設置したい場所の付近に配線や配管があるかどうか
- 住宅の造りが特殊(高気密・高断熱住宅など)かどうか
まとめ
今回紹介した、日除けシェードの取付けで重要な点は「しっかり固定できているか」、「防水処理できているか」です。ひとつひとつ確認しながら慎重に作業を進めるようにしましょう。
そして、取付け作業中の“安全”も大事に、ケガ等ないよう十分に気を付けて行ってください。
また、「暑さ対策の日除け」としては以下のような選択肢もあります。
① ボックス収納式シェード

金属製のボックスにシェードが収納(内蔵)されているタイプです。
比較的簡単に取付けできることに加えて、急に風が強くなった日でもシェードの収納が素早くできて便利です。
② 独立フレーム式シェード

窓前にフレームを組んで、上部にシェードを取付けたエクステリアです。
下部のスペースを有効に使えることに加えて、壁に穴を開ける必要がないため、雨水の侵入・保証切れなどへの心配も不要です。
③ テラス屋根

屋根と柱で構成され、雨も防げる人気のエクステリアです。
「ポリカーボネート製の屋根材」のため、シェードに比べて耐久性があり、雪など対しても強いです。
こうした選択肢も検討にいれつつ、ぜひこの夏を快適に過ごせる住まいとしましょう!
日除けシェードの取付け依頼や、他の選択肢の見積りが欲しいなどのご相談がありましたら、お気軽にご相談ください!
もしも・・・
・何から調べれば良いかよく分からない
・自分の考えをうまく整理できていない
・適切な判断ができているか聞いてみたい
といった場合は、専門家に相談することで方向性が明確になることもあります。
私たち・PLATINUM EXTERIOR は、業界初の工事記録サービスをはじめとして、暮らしに安心と品格を添える“本物のエクステリアづくり”を行っています。
まだ明確に商品や工事の仕様が決まっていない場合でも、お客様の優先事項に沿ったご提案をいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の筆者
堀米 元樹
PLATINUM EXTERIOR/代表
二級建築士





