関東間?メーターモジュール?|知っておくと便利な“柱の間隔”について

みなさまはご自宅の柱はどのくらいの間隔で壁の中にあるかご存知ですか?
意外と知らない方もいらっしゃるのではないかと思います。

この“柱の間隔”というのは、ハウスメーカーや工務店ごとにバラバラではなく、昔から使われてきた基準がいくつかあります。
現在使われている基準の代表的なものに「関東間(かんとうま)」と「メーターモジュール」があり、多くの住宅はこの基準の間隔で作られています。

自分の家が関東間で作られたのか、メーターモジュールで作られたのかを知ることは、ガーデンルームやテラス屋根などのエクステリアを設置しようと考えている方にとっては非常に重要なことです。

そこで本日は…
●なぜ家の基準を知ることが重要なのか
●基準を知るための方法
について解説をしたいと思います。

基準・柱の間隔を知ることでDIYで棚を付けたりするのにも役に立ちますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

関東間とメーターモジュールについて

最初に、一般的な木造住宅の壁の中は、以下のような構造になっています。

外側から順に以下のような構成となります。
・外壁仕上げ材(サイデイング等)
・通気胴縁
・透湿防水シート
・断熱材(※外張断熱の場合)
主柱、間柱
・石膏ボード
・内装仕上げ材(壁紙クロス等)

ポイント / 主柱と間柱について

主柱(しゅばしら)は、建築基準法で主要構造部と規定され、家を支える重要な柱です。
サイズは3寸(90mm角)、3.5寸(105mm角)、4寸(120mm角)が多く使われます。

間柱(まばしら)は、主柱よりもひとまわり細く、壁を作るための補強(石膏ボードなどを固定するための下地)として使われるものです。
サイズは、30mm×105mm、45mm×105mmなどがあります。

柱の間隔というのは…
“主柱の中心”から“隣の主柱の中心”の距離を指し、この柱同士の距離のことを「柱の芯々寸法」とも言います。
柱の間隔は、家づくり(間取り)の基準となる寸法であり、冒頭でも説明した通りいくつかの種類があります。

関東間

関東地方で昔から使われてきた寸法基準で、柱の芯々寸法は910mm(3尺)です。
近年では、関東地方だけでなく全国的に広く採用されている基準です。

メーターモジュール

日本人の体形が大きくなってきたことや、ユニバーサルデザインをすすめる動きから、使われることが多くなった寸法基準で、柱の芯々寸法は1,000mm(1メーター)です。

関西間

京都を中心に関西地方で昔から使われてきた基準寸法で、柱の芯々寸法は980mmです。
関東間・メーターモジュールの採用が増えた結果、関西間を使うケースは減りました。

なぜエクステリア商品に関東間やメーターモジュールが関係するの?

ガーデンルームやテラス屋根のような、住宅の壁に沿って取り付けるエクステリア(ウォールエクステリア)は、主柱や間柱へ“ねじ”を打って強固に固定する必要があります。

そのため…
柱の位置と商品の幅が合わなかったりすると、しっかりした固定ができずに、適切な強度をもった設置ができないことがあるのです。

ガーデンルームやテラス屋根のカタログを見ると、商品の選択欄の中に「関東間」や「メーターモジュール」の選択肢があります。

(参考画像:YKKAP ソラリア テラス屋根 カタログページ)

同じ1.0間(6尺)サイズであっても、テラス屋根本体の間口(横幅)が違うことが分かります。
例えば…
YKKAP社・ソラリア(テラス屋根)の間口は、関東間では1,850mm、メーターモジュールでは2,030mmと、その大きさに違いがあります。

そのような理由から、ウォールエクステリアなどを設置するときには、「住宅の柱の間隔・基準寸法を知っておくことが重要」ということです。

“柱の間隔”の調べ方

それでは、どのようにして自分の家の柱間隔(基準寸法)を調べるかについて、その方法をいくつかご紹介いたします。

① 図面の寸法を確認する

図面上の寸法を確認して柱の間隔が910mmであれば「関東間」、1,000mmであれば「メーターモジュール」と判断ができます。
一番確実な方法で、こまかな柱位置を確認することもできます。

② 外壁のビス跡を確認する

金属・窯業系のサイデイングであれば、外壁材を留めるために、柱へビス打ちを行っています。
目立たないように上から塗装がかけられているのですが、ビス跡の間隔を測ることで柱の間隔を確認することもできます。

③ 壁を叩いて確認する

室内側から壁を叩くことで、柱の位置を確認する方法です。
手軽ながらも“音の違い”で判断するため、おおよその柱位置の確認程度となります。
柱がある位置では「ゴンゴン」と詰まった重い音がします。

④ 下地探し針で確認する

下地探し用の針を刺すことで柱にあたると手応えがあるため、確実に柱の位置を確認することができます。
壁に画びょうを刺したような小さな穴が開いてしまうので、慎重に使用しましょう。

⑤ 下地センサーで確認する

柱がある位置を音や光で知らせてくれるセンサーを使うことで、壁を傷めることなく、柱位置を確認できます。
石膏ボードの厚みがあると検知できないこともあるので、検知性能を確認してから購入しましょう。

まとめ

関東間とメーターモジュールは、どちらも住宅やエクステリアにおける“柱の間隔”を示す基準ですが、その寸法の違いによって、設置できる製品や納まり方に影響が出ることがあります。

普段あまり意識されることのないポイントではありますが、
この違いを理解しておくことで、サイズのミスマッチや施工時の調整といったトラブルを未然に防ぐことができます。

特に、屋外で風の影響も大いにうける、日除けシェードやテラス屋根などを検討される際には、
単に「取り付けられるかどうか」だけでなく、「強固に取り付ける」ために柱間隔や寸法の考え方も含めて確認しておくことが大切です。

ご回の内容を参考にしながら、もしDIYでエクステリアなどを取り付ける場合にも、この“柱の間隔”を意識してみてください。

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この記事の筆者

堀米 元樹

PLATINUM EXTERIOR/代表

二級建築士