「オーニング」とは?その選び方や設置費用、シェードとの違いなどを解説

「オーニング(awning)」とは、英語で"日除け"や"雨除け"を意味します。
オーニングという言葉は知らなくても、カフェ・商業施設などに設置されているのを目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?海外のような雰囲気がありとってもおしゃれですよね。
最近では一般の住宅にも設置される方が増えてきていて、ウッドデッキやタイルデッキと組み合わせることで、オープンテラスのようなくつろぎの時間を過ごせる空間づくりに採用されています。
そんなオーニングを本日はご紹介するとともに、正しい選び方や設置費用を解説してまいりますので、ぜひ最後までお読みください。
- 1. シェードやテラス屋根との違い
- 1.1. シェード
- 1.2. テラス屋根
- 2. オーニングの魅力・メリット
- 2.1. 日除けになる
- 2.2. 雨除けになる
- 2.3. 省エネ効果
- 2.4. 紫外線対策・UVカット
- 2.5. 可動式で折り畳める
- 2.6. 優れたデザイン性
- 2.7. プライバシー保護
- 3. オーニングの種類
- 3.1. 壁付けタイプ
- 3.2. 独立タイプ
- 4. オーニング選びのポイント
- 4.1. 1、サイズを選ぶ
- 4.2. 2、生地の種類を選ぶ
- 4.3. アクリルキャンバス
- 4.4. ポリエステルキャンバス
- 4.5. 熱線遮断アクアキャンバス
- 4.6. アクアシャインキャンバス
- 4.7. 3、カラーを選ぶ
- 4.8. 4、開閉方法を選ぶ
- 5. オーニングの設置費用
- 5.1. ■ 設置費用(壁付けタイプ)
- 5.2. ■ 設置費用(独立タイプ)
- 6. まとめ
シェードやテラス屋根との違い
日除け、雨除けを目的として使用されるエクステリアといえば、「シェード」や「テラス屋根」があります。オーニングとそれぞれの違いは以下の通りです。
シェード

屋根の素材:キャンバス生地
開閉収納:可能
風や雪への強さ:弱い
オーニングとの違い:シェードはオーニング同様に日除けとなる屋根(キャンバス生地)の開閉収納が可能ですが、フレームがないため、単独では開けた状態を維持することができません。
日除けとして利用する場合には、手すりなど近くにあるものへ固定する必要があります。
オーニングとの違い:シェードはオーニング同様に、日除けとなる屋根(キャンバス生地)の開閉収納が可能ですが、フレームがないため、単独では開けた状態を維持することができません。日除けとして利用する場合には、手すりなど近くにあるものへ固定する必要があります。
テラス屋根

屋根の素材:ポリカーボネート板
開閉収納:不可
風や雪への強さ:強い
オーニングとの違い:テラス屋根の屋根材には、ポリカーボネート板(透明な樹脂製板)が用いられることが多いです。
アルミ製のフレームで強固に造られ、柱も備えているため、オーニングやシェードに比べて風や雪に対して強いですが、開閉収納をすることは出来ないため、室内入る自然光の調整はできません。
オーニングとの違い:テラス屋根の屋根材には、ポリカーボネート板(透明な樹脂製板)が用いられることが多いです。
アルミ製のフレームで強固に造られ、柱も備えているため、オーニングやシェードに比べて風や雪に対して強いですが、開閉収納をすることは出来ないため、室内入る自然光の調整はできません
こうした違いでみると、オーニングは"シェードとテラス屋根の良いところ取り"をした製品であると感じます。
「開閉収納が簡単で、日除けとして固定する面倒もなく、室内に入る自然光の調整ができる。」こうした特性はオーニングだけがもっているとも言えます。
オーニングの魅力・メリット
日除けになる
夏のギラギラした日差しを防ぎ、心地よい日陰をつくりだします。直下のタイルデッキやウッドデッキの表面が熱くなるのも防いでくれます。
雨除けになる
多少の雨であれば防ぐことができます。雨の日でもオーニングの下で過ごしたり、洗濯物を干すこともできます。
省エネ効果
室内に入る日射も防ぐことで室内の温度上昇を防ぎます。エアコンの効きもよくなり省エネ効果にも期待がもてます。
紫外線対策・UVカット
フローリングや家具の劣化につながる厄介な紫外線を効率的にカットします。
可動式で折り畳める
使用しないときは折りたたんで収納もできるため、季節やシーンによって日差しを調整することもできます。
優れたデザイン性
オーニングをつけることで住まいのおしゃれさもアップ。屋根となる生地のバリエーションも非常に豊富で、住宅のスタイルに合わせて選ぶこともできます。
プライバシー保護
隣接するマンションなどの上階からの視線を遮り、プライバシーを保護する効果もあります。
オーニングの種類
オーニングは大きく分けて以下の2タイプがあります。
- 壁付けタイプ
- 独立タイプ
壁付けタイプ

一般住宅などでも採用されることの多いタイプ。外壁にねじ打ちでしっかりと固定します。布製(ポリエステル生地)の屋根、金属製のフレーム、可動するアーム部分で構成されています。
独立タイプ

カフェや商業施設で採用されることのあるタイプ。金属製の柱がついていて、地面に固定することで建物から離れた場所にも設置することができます。
ポイント / 「壁寄せタイプ」
壁付けタイプのように窓の上部につけたいけど…
「壁に穴を開けたり、ねじ打ちするような工事は避けたい」という方向けに、壁寄せタイプというものもあります。
建物の付近で"やぐら"を組みそれを取付けるための下地にすることで、壁を傷めることなくオーニングを設置することができます。


オーニング選びのポイント
それでは、実際にオーニングを選ぶ際に、どのようなポイントを確認して、自分にあったものを選んでいくかを説明してまいります。
1、サイズを選ぶ
適したサイズを選ぶことで、効率的に日射を防いだり雨を防いでくれたりします。
ピッタリサイズだと、違和感もなく見映えも良くなります。
間口(横幅)
窓より「+90cm」サイズがおすすめ

窓と同じサイズにするのもありですが、日差しをなるべく防ぎたい方は窓の幅より90cm程度大きいサイズを選びましょう。
この目安であれば、窓を中心に設置すると「左右に45cm(=合計90cm)ほど大きいサイズ」になり、見た目もバランス良く見えます。
奥行(出幅)
日除けしたいスペース「+50cm」サイズが目安

日光の高さ・角度は時間帯や季節によっても変わりますが、夏季には75°~78°の位置から日光が降り注ぎます。
お庭が南向きの場合、「日除けしたいスペースよりも50cmほど大きいサイズ」を選ぶことで適度な日陰をつくることができます。
ポイント / オーニングの角度調整

商品によってはオーニングが開いたときの角度を変えられるものがあります。
西日のような"低い位置の日差し"は通常だと遮りづらいので、角度調整機能をつかって上手に対策を行いましょう。
2、生地の種類を選ぶ
オーニングの屋根部分は、一般的にアクリルやポリエステル繊維に防水防汚加工がなされた「キャンバス生地」が使われています。
製品によっては"機能をもった"キャンバス生地を選べる場合もあります。それぞれの性能を理解して自分にあった生地を選びましょう。
※下記の生地ラインナップは「LIXIL オーニング・彩風シリーズ(2026年カタログ)」より。
※性能表現を一部変更しております。
アクリルキャンバス

耐水性能:1000mm/h
ポリエステルキャンバス

耐水性能:1500mm/h
熱線遮断アクアキャンバス

耐水性能:1500mm/h
アクアシャインキャンバス

耐水性能:1500mm/h
発色性:発色性に優れ、高級感があります。
防汚:フッ素樹脂コートにより、汚れがつきにくく落ちやすい。
防炎:火災予防条例が制定された地域にも設置可能。
耐候:複層構造で紫外線による劣化がしにくい。
遮熱:生地が熱くなりにくく、涼しさアップ。
光触媒防汚:光触媒の力で汚れを分解して、水でサッと落ちる。
ポイント / 耐水性能
耐水性能とは、雨など外から降りかかる水にたいしてどのくらいまで耐えられるか(水を通さない状態を保てるか)を示したものになります。
レインコートやテントなどにもこの耐水性能(耐水圧)が表示されており、通常〇〇〇mmの数値で示されます。
数値が大きいほど、耐水性が高いと評価できます。
3、カラーを選ぶ
オーニングのその魅力のひとつは、キャンバス生地を開いた時の住まいと調和した姿にあります。
生地のバリエーションは非常に豊富です。住まいの雰囲気にあわせて、合ったものをチョイスしましょう。
ポイント / カラーシミュレーション

メーカーによっては、CGシミュレーションなどでオーニングのカラーをイメージ化するサービスを行っているところもあります。
自分の住まいに合ったものを選ぶためにも、こういったサービスも積極的に利用しましょう。
4、開閉方法を選ぶ
オーニングの開け閉めは「手動式」と「電動式」があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますのでチェックしましょう。
手動式
操作用のハンドルを回してキャンバス生地の開閉を行います。

メリット
・電動式に比べると設置費用が安い。
・構造が複雑でないため故障が少ない。
デメリット
・開け閉めが頻繁だと操作が面倒。
電動式
電動式は「スイッチ」か「リモコン」による操作で自動開閉が行えます。


メリット
・開閉作業がラク。
デメリット
・手動式に比べると設置費用が高い。
・手動式に比べると電装部やモーターなど故障リスクが高い。
ポイント / 便利なオプション
風や日光をセンサーで感じ取って、キャンパス生地を自動で開閉するオプションもあります。
日常的な開閉の手間がラクになるのはもちろんのこと、お出かけ時に急に天候が変わった際にも、わざわざ家に帰って生地を収納する必要もなくなる便利なオプションです。

オーニングの設置費用
それでは実際にオーニングを設置した際、どのくらいの費用がかかるのかを紹介したいと思います。現場状況や商品の大きさによって金額が変わるので、目安としてご参考ください。
■ 設置費用(壁付けタイプ)
① LIXIL / 彩風C型(手動式)
費用:約20万円(製品代+工事代)~
設置サイズ:間口1.82m×奥行1.2m ~

② LIXIL / 彩風C型(電動式)
費用:約28万円(製品代+工事代)~
設置サイズ:間口1.82m×奥行1.2m ~

③ LIXIL / 彩風S型(電動式)※壁寄せタイプ
費用:約46万円(製品代+工事代)~
設置サイズ:間口1.82m×奥行1.2m ~

■ 設置費用(独立タイプ)
LIXIL / 独立オーニング
費用:約50万円(製品代+工事代)~
設置サイズ:間口2.0m×奥行2.0m ~

まとめ
オーニングは便利な日除けアイテムですが、商品の性能だけで快適性が決まるわけではありません。
日差しの向きや窓の位置、使いたい時間帯などを考慮して計画することで、より高い効果を発揮します。
私たちは、商品選びだけでなく「どこに、どのように設置するか、どのように使うか」という視点も大切にしています。
今回はオーニングにスポットライトを当ててご紹介しましたが、すべてのお客様・お住まいにもオーニングが適している訳ではありません。
同じ日除けエクステリアのシェードやテラス屋根などとも比較して、ご自分にあった選択をしていただけると幸いです。
もしも・・・
・何から調べれば良いかよく分からない
・自分の考えをうまく整理できていない
・適切な判断ができているか聞いてみたい
といった場合は、専門家に相談することで方向性が明確になることもあります。
私たち・PLATINUM EXTERIOR は、業界初の工事記録サービスをはじめとして、暮らしに安心と品格を添える“本物のエクステリアづくり”を行っています。
まだ明確に商品や工事の仕様が決まっていない場合でも、お客様の優先事項に沿ったご提案をいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の筆者
堀米 元樹
PLATINUM EXTERIOR/代表
二級建築士






























